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池田理代子さんを読み倒す。(30)『エピタラム - 祝婚歌 -』

2006-07-04 (Tue) 14:30[ 編集 ]
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大人の女性向けの連載で始めて理代子先生が描いたのがこの作品です。社会人になりたての女性が大人として歩んでいく姿を繊細に描くこの作品は、理代子先生が人間として・女性としてとても豊かな方だということをひしひしと思い知らされます。女性漫画誌FOR LADYに1981年(昭和56年)~1982年に連載されました。

**あらすじ**
愛人の子として生まれ、母と二人で暮らしていた杳子(ようこ)。早く大人になりたいと願っていた杳子は高校を卒業してすぐ就職する。愛人の子と後ろ指を差されても冷めた気持ちで生きてきた彼女だが、20歳の誕生日に今までの自分から脱皮して生まれ変わろうと決心し、自分を慕う学生に処女を捧げる。
その後、秘かに慕っていた大手工務店の息子・滑川と交際するようになり、彼の東京での就職をきっかけに杳子も「東京の大学で勉強をして自分に何ができるか試したい」と思うようになる。東京での半同棲生活を送る杳子と滑川だが、「自立したい」という言葉とは裏腹に杳子へのプレゼント代を親に仕送りしてもらったり、妊娠した杳子を放り出して親に泣き付いたりする滑川に、杳子は徐々に失望を覚える。それでも彼から離れられない杳子だが・・・

非常にしっとりとした、愛を知った女性の心の成長物語です。私が最初にこの作品を読んだのはまだ10代の子供の頃だったので全然その素晴らしさを理解できていなかったのですが、今になって読み返すと杳子の心の揺れ・痛みなどがとても身近なものとして伝わってきます。人が自立するということは?人を愛するということは・・・。父がなく育ち、男性に対する規範を持たない杳子は、滑川との関わりの中で自分自身の自立をも学んでいきます。
最後に杳子は、別れないでくれとすがりつく滑川を泣きながらはねつけます。滑川のことを愛してやまないけれど、自分の足で立つこと、強くなること。前に進むこと。引き裂かれるような苦しみの中で、杳子は別れを選びます。
自分の可能性を試したいのにずるずると引きずるような恋愛を続けて苦悩するという経験は、沢山の女性が経験しているのではないでしょうか。そんな等身大を生きている女性や、若かった頃の自分を思い出す女性たちなど、多くの大人の女性たちに共感を得るであろう杳子の葛藤や心の揺れは、祝婚歌のように優しく胸に響くことでしょう。
理代子先生の少女漫画を読んで大人になった方には是非読んでいただきたい秀作です。



楽天ダウンロードで読めます(^-^)
エピタラム -祝婚歌- (1) エピタラム -祝婚歌- (2)

エピタラム -祝婚歌- (1)
エピタラム -祝婚歌- (2)
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