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ホラー映画『神の左手悪魔の右手』

2006-08-07 (Mon) 00:01[ 編集 ]
観て来ました。多分感想が長くなると思うので、最初に手っ取り早くまとめて置きます。

ホラー映画が苦手なのに見てしまったわけですが、もう最初の方から怖くて勘弁してください状態。捨てられた人形とか、少女ばかりを狙う連続殺人犯の持つ大きな鋏の音だとか、スプラッター映像に至っては直視できないほどです。心の中では常にギャーギャー叫び声をあげていました。
それでも映画を観終わって思ったのは、スプラッター以上にファンタジーの要素が大きかったなという事。映画の中では語られない謎の部分も多いのですが、観賞後にいろいろ考えるのは恐怖や衝撃のことではなく、親子の愛や子供の棲む不思議な世界についてなのですよ。劇場を出て「あの映像すごかったよねー、楽しかったよね」で済まされるその場しのぎのスプラッターではなく、震え慄きながらもその映画の持つ意味を考えさせられる深い映画でした。
そして映画の持つ雰囲気も、楳図かずおという昭和の時代から活躍する漫画を原作にどこか懐かしい空気を感じさせられます。特撮やCGの技術なども良い意味で昭和を感じ、リアルな血肉が必ずしも恐怖に繋がるものでは無いことを思い知らされました。

えー、既にこんなに長く書いてしまったわけですが(笑)もう少し詳しく書くので、読みたい方だけ付き合って下さい(^-^;)
まず、ホラー映画の必須項目である「恐怖」について。この辺はすごくポイントをよく付いていて、人間が恐れを感じる小道具や音がすごく効果的に使われていると思うのですよ。
例えば、冒頭の大きな西洋人形。人形には命が宿ると言いますから、道端のゴミ捨て場(しても回収する場所ではなく、放置されている場所)に無造作に捨てられ、「キモい」と言われて蹴られ、煙草の火を押し付けられ、雨に打たれ水しぶきをかけられ・・・それはそれは恨みの蓄積されたような人形・・・もうそれだけで恐怖を覚えます。その人形を拾ってあげた女の子(紗綾。可愛い!)は無残にも鈎針で釣られて殺されてしまうのですから、その先のストーリーの恐ろしさが予感されてさらに恐怖が増します。
そして大きな鋏。昔「クロックタワー2」というゲームで遊んだことがあるのですが、あんな感じですね。鋏をシャキンシャキン言わせながら、顔の見えない犯人が追いかけてくる・・・人間の生理的な部分に訴えるには効果的。
そして斧。これも馴染み深い恐怖のアイテムですが、頭をかち割ったり首を飛ばしたりする他にも、その刃の上に友人の血で赤く染まったケーキを乗せて無理やり食べさせたり

すみません、ちょっと気分が悪くなってきました_| ̄|○スプラッター苦手なのですよ(;;)
という事で、スプラッター部分の説明はもう割愛。あ、その質感なのですが、最新鋭の本物そっくり技術みたいなのではなく、手作り感のある物でした。これって逆に古い時代を感じさせてくれるので、ハリウッド映画みたいじゃなくて私は良かったと思います(マニアの人はリアルな方が好きなのかも知れませんが、例えば蝋人形って何だか気持ち悪いですよね?あんな感じの恐怖感が漂ってきます)

その恐怖に交えられたファンタジーの部分ですが。最大の想いはやはりあの田口トモロヲさん演じる父親の、幼い娘への愛情ですよね。絵本を読みたがる娘の為に黒いスケッチブックに絵物語を描いてあげるのですが、悲しい事に彼は絵も文章も上手くないのです。しかし娘の為に面白い絵本を描こうと、自分で少女を殺し、それを絵本に描いてゆく・・・その屈折した稚拙な愛が、怖くはあるのですがとても可哀想に思えてしまって。あんな風に愛されたらある意味幸せなんじゃないかと想うほどです。そしてその父親を狂わせたのがあの愛くるしく純粋な幼女(清水萌々子)だとすると、最後に想(ソウ)が言っていた「大人は何で信じてくれないの?」という言葉ですが・・・子供にしか見えないというよりは「子供自身が残虐性を生み出している」という事を如実に表していた部分だと思います。思い出してみると、小さい頃は平気で蟻を踏み潰したり、トンボの尻尾に糸をつけて飛ばしていたりしたものです。私はやりませんでしたが、蛙のお尻に爆竹を入れてた男の子もいたなぁと。そういう残虐性を徐々に悪しき事として学び、成長するのも大人になる過程ですよね。そう考えと、前述した手作り感のあるスプラッター表現も、子供の目というフィルターを通した映像と考えることもできるのかも知れません。

想という少年は「正しき者を蘇らせる神の左手と、悪しき者を滅ぼす悪魔の右手」を持つ少年でした。最後に父親を狂わせた少女が父親の棲む絵本を自ら燃やす事を選んだように、想もそのうちその力を失うときが来るのでしょう。大人になる前の、子供なら誰でもが持っている残虐性・・・そんな忘れていた感覚を思い出させてくれた、懐かしい感じのする映画でした。来週見に行く予定の某ハリウッド映画のように、見てスッキリと爽快感を味わうのも映画の楽しみですが、終わってからこうやっていろいろ考えるよう計算されて作られた映画もなかなか好きですね。この辺は監督や脚本の力なのでしょうね。

最後に、役者さんについて。田口さんはもう怖すぎて直視できないほどその狂気の演じ方が上手かったのですが、渋谷飛鳥という新進女優の素晴らしさには参りました。父親と格闘して刺された後は、「あんた本当に刺されて死んでるでしょ」みたいな。想役の小林翼くんは、激カワユス!何ですかあの声は。愛くるしすぎます(;;)そして私のイチオシ、変な警備員役の渡来敏之さんのシーンは客席から笑いがおこってました(笑)

・・・あ、もう一つ。私が観た回の終わりに、金子修介監督と渋谷飛鳥ちゃんと、脚本家の松枝佳紀さんのトークショーがありました。この作品への思いや裏話がきけてとても面白かったです。(黒い絵本とデスノートが似ているのは偶然だそうですよ(笑))何より、渋谷飛鳥ちゃん、ものすごく綺麗!!あんなに綺麗な人は一般人ではまずいないです。さすが女優さんになるような人は違うなと思いました^-^)

P.S.
しばらく魚はさばけそうにありません_| ̄|○

ドキュメント・オブ 神の左手悪魔の右手 恐怖考察記
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