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池田理代子さんを読み倒す。(33)『風を摘むプシケ』

2006-11-01 (Wed) 14:33[ 編集 ]
シナリオライターの矢島正雄氏(2005年放映の高視聴率を記録した安達祐実主演ドラマ「積木くずし真相 ~あの家族、その後の悲劇~」の脚本、漫画「人間交差点」の原作などで人気)の原作で理代子先生が描く、TVや映画界の抱える問題をベースに男と女の複雑に絡み合う姿、そして人間達の成長の姿を描いた傑作中篇です。題材が題材だけに難しいかなとは思うのですが、ドラマ化などには最適の人間物語かなと。「FOR LADY」に1983年(昭和58年)~1985年まで連載されました。

**あらすじ**
映画製作を夢見て大学を卒業した圭子。一流商社の内定を蹴ってまで就職を決めた映画雑誌出版社は、圭子が初出社をすると倒産していた。一人残った若い男性ライター・魚住の元で新しい映画雑誌の記者として働き始める圭子。そこで圭子は名監督・丸山英心と出会う。圭子は丸山の取材をするうちに彼に惹かれるが、丸山の下でシナリオを勉強し始めた学生時代からの親友・由美が丸山と不倫関係であることを知って傷つくと同時に、女性が芸能界で夢を叶えることの難しさを知る。そんな折、大物女性プロデューサー・大林が圭子の情熱が人の心を動かすことを見抜き、圭子を2時間ドラマのプロデューサーとして抜擢する。初めての仕事は困難を極めるが、圭子の手腕を気に入った人気女優・吉井もも子は圭子をマネージャーとして雇い、社長を兼任させて事務所を設立する。圭子はもも子の主演する3時間ドラマの脚本に丸山と別れた由美を起用するが、混乱した現場で圭子が下した判断に徐々に周囲が反発をし始め・・・。

厳しい芸能界で生きる人達の、綱渡りをするかのような緊張感のある人間物語。読み始めると今でもドキドキして一気に読み進んでしまいます。あまりに急激に走りすぎて、心を常に傷つけている圭子。しかし誰もがそのような地獄と天国の境を彷徨っている芸能界の中で、圭子は心を強く持ち、映画を作るという夢を叶えようと必死に生き抜いていきます。彼女の情熱もさることながら、芸能界で生きる全ての人たちの血を吐くような生き様が痛いほど心臓に訴えてきて感動的です。
個人的に、映画監督の丸山英心とその盟友であるライターの魚住に、ある監督とその近しい人をついつい重ねてしまうのですが、現実の芸能界でもそんな厳しい世界で素晴らしい作品を作り出していく製作者さん達ってすごいなと思います。圭子の言うように、最初は誰もが「いい作品を作りたい」との思いでこの業界に入り、そして視聴率やその他のしがらみに囚われて初心を失っていく・・・それに打ち勝ち、表現者として最高の作品を共同で創り上げることの難しさ。そして「良い作品を作りたい」その情熱を捧げて作品を作らなければ視聴者の心を打てないこと。圭子を初め、登場する製作者たちはそんな事を読み手に訴えかけてきます。ぜひ映像化を望みたい、素晴らしい作品です(^-^)

  

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安達祐実

安達祐実安達 祐実(あだち ゆみ、1981年9月14日 - )は、東京都台東区出身の日本の俳優|女優、タレント。本名:井戸田 祐実(いとだ ゆみ)。旧々姓:安達、旧姓:長谷川。サンミュージックプロダクション所属。身長153cm、体重37kg、靴のサイズ22.5cm、

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