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デスノート ths Last name

2006-11-23 (Thu) 20:06[ 編集 ]
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11/3の公開以来、物凄い勢いで観客を動員している映画「デスノート ths Last name」。私も初日に6時間以上待って観て大感動したのですが、これから観る人には是非内容を知らずに観てほしいという思いから、今まで感想を書く事は控えてきました。でももう3週間経ったので、そろそろネタバレ付感想を書いてみようかなと思います。(勿論、原作を読んだ人も驚く『最後の罠』に関しては書きません。これをネタバレする人は万死に値すると思うので(笑))
以下、思い切りネタバレ有りですので、これから観る人は読まないで下さいね(^-^;)

まず思ったのは、この映画は間違いなく邦画のエンターテイメントの歴史を塗り替えたということ。日本で世界に誇れる一番の文化はアニメやゲームの映像表現だと私は感じていて、「このカット割やフォーミングを何で日本は映画に取り入れないのだろう」と常々思っていました。(その技術をウォシャウスキー兄弟に盗まれた時は、日本人としてなかなか悲しいものが。)しかしその思いを初めて満たしてくれたのが、金子修介監督の「デスノート前編」。視覚的に人を興奮させる方法をこの監督はよくご存知なんだな、と。
例えば、人をとても低い位置から捉えていく方法。月(ライト)の場合はその存在をスタイリッシュに、ミサの場合はエロティックに。漫画的手法が洗練された形で映像に表れていて、ようやく日本映画もここまできたなと感激。今年の映画興行収入は21年ぶりに邦画が洋画を超えるらしいとの事ですが、その大きな役割を果たしたのが「デスノート」の存在だと私は思います。何せ私のように、初めて邦画を映画館で観たという人も今年は多いでしょうからね。

「デスノート」を製作する点で一番製作陣が気にしたのは、多分原作ファンの存在でしょう。超人気のこの漫画をどう映画として魅力的に表現するか。原作ファンを満足させるのも一つの課題だったと思います。
ちなみに私は、原作は途中まで読んでいました。映画では出てこない、ニアとメロが出てくる辺りまでで。これ以上読むと映画の感動が減るのではと危惧して自粛したのですが、そんな心配は杞憂に終わりました。映画を観終わってから原作を読んだのですが、感想は「映画の圧勝」。原作の無駄を省いて足りない所を補った、そんな風にさえ思えます。

何より映画が勝っていたのは、登場人物たちに生きた血の通った「人間としての息吹」を与えた事。藤原竜也演じる夜神月(やがみらいと)は誰よりも正義感の強い青年。しかし、法の限界に直面し、六法全書を捨てて「デスノート」を手に取ります。名前を書かれた人間は死ぬという恐怖のノートで、彼は「新世界」を作ろうと決意。犯罪者が死ねば犯罪は無くなる、そしてその恐怖で罪を犯す人もいなくなる。そんな理想の社会を実現しようと、彼は彼なりの正義を貫いていたのですよね。
それが、自分の正義を邪魔する人間に対してデスノートの力を使う事になり、ついには自分の恋人、そして自分の父親まで殺そうとしてしまう・・・月が単なる「神になりたいだけの人間」になってしまったとき、死神リュークは彼を見放してしまいます。そして、大量殺人犯の月は、その事を公表されずに死へと導かれることに。

原作では月の父・夜神総一郎は息子を殺人鬼キラと知らずに死んでしまうのですが、映画ではちゃんと生き残っていて、月の犯罪の証人、そして悲しい息子の父親としてその死の哀しみを体現しています。警視庁のキラ捜査本部長である彼が、キラの正体を知った時の悲しみは計り知れません。愛する息子への思いも、彼を育てた20数年も、そして自分の生きてきた過程の全てを彼は悔いたに違いありません。
息子の死の真相も知らない母親と妹の悲しみ、そしてデスノートの記憶を失って「月を愛した」という思いだけを心に残すミサ・・・全ての人々の人としての厚い感情、そして全ての人に宿る命の重み。それらを映画は隈なく踏まえ、単なる漫画の焼き直しでない深い解釈での映画作りに成功しました。原作のように月が単なる退屈な天才で、ミサが月にとっては都合のいいバカ女だったらこんなに人に愛される映画にはなっていなかった事でしょう。

ミサの扱いも、映画ではとても良い方向に改変されていました。原作においての読者の不満の一つに「ミサはあれで終わり?」という事があると思うのですが、ミサは月の最悪な犯罪「親殺し」を目撃し、それを諌める言葉を発します。
彼女は自分以外の家族を惨殺されており、法で裁かれなかったその犯人をキラが殺してくれたことでキラを崇拝して更に月を愛するようになるのですが、自分がデスノートを手に入れた事でキラのように次々に邪魔者を殺しても尚、月の行為が間違いであると語る一人になるのですね。
ミサがTVの画面を見て容赦なく人を殺していくとき、画面の中の月の妹・粧裕に「人殺し」と叫ばれて一家惨殺の記憶がフィードバックする辺り、ミサの哀しい部分がちゃんと表現されていて良かったなと思いました。

そして、L。ここは最後のネタバレに繋がるので詳しくは言えませんが、原作読者の一番の不満を見事に上手くラストに繋げた形になっています。あのLの登場場面には驚愕!その瞬間、何がどうなっているのか頭の中で真剣に考えを巡らしました(笑)
原作のデスノートルールを上手く利用して、あの感動のラストに繋げる・・・素晴らしい筋書きでした。Lファンにとっては映画のラストは最高だったでしょうね。Lの全てを賭けた罠、そしてワタリへの思い。なにもかもが切なくて、ラストは泣きっぱなしでした。

エピソードで特に印象的な点は、「何故犯罪者を殺してはいけないの?」の疑問に対する答え。この映画では月でもLでもなく、夜神総一郎が正義を体現しています。その夜神総一郎が、キラである息子に言うんですよね。「人間が長い歴史を積み重ねて作ってきたのが今の法だ」と(すみません、うろ覚え)。人は不完全であり、その人間が作った法もまた不完全。そういう難しさの中で懸命に人間は生きてきた・・・その事を月に告げる夜神パパ、グッと来ました。演じる鹿賀丈史さんは、本当に50年ほど夜神総一郎として人生を歩んできたのではないかと思えるほど説得力のある演技。素晴らしい役者さんですよね。

彼に限らず俳優さん達はみんなハマり役で、特に藤原竜也君はこの年齢では驚異の演技力です。ただの1秒の隙もなく、指の先はもちろん、髪の先まで神経が通っているんじゃないかと思うほど繊細で厚みのある演技。映画「デスノート」の成功の一つには彼の類稀なる演技力にもあると確信しています。
そして原作ファンをも驚異の渦に巻き込む素晴らしい脚本、きっと製作に携わる誰もが真剣に取り組んだであろう緻密な作り。どれもが素晴らしくて、日本映画でこのような作品が存在すること自体に感動しました。

寂しいなぁ・・・もう、デスノートの世界はこれで終わりなのですよね。もっともっと、その世界を堪能したかったです。ハリウッドリメイクなんて要りません。この作品が好きです。このスタッフで、このキャストのデスノートが一番!

という事で。前編をTVで観て面白かった方、後編は是非劇場でご覧になって下さい。きっと後悔しませんよ(^o^)




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コメント

本当に本物を見ました!!!

ブログルポから失礼します。


本当に映画のは面白かったです(●^o^●)
藤原竜也さんは、かまいたちの夜で慣れたせいか??本当にハマリ役でした。
ゲド戦記の超失敗をおつりが来るほどに返してくれましたよ~!!!!
2000円出しても安いって感じですぞ(マジで!!)。
アニメの方はストーリー展開が速いので、かなりの意味で不吉な予感な流れになっておりますので、今回の映画版は堪能しました(^^♪

不満点???
あったら、教えてほしいです!!!!

こんばんわ(^o^)
本当に面白かったですよね♪

アニメ、ヤバいですか(笑)
偶然TVがついていたら観て見たいと
思っていましたが、もういいや(笑)

私は100%映画派です♪

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