「ルドンの黙示」を予習する。(2)タイトル編
2008-06-09 (Mon) 22:36[ 編集 ]
(過去の記事はこちら)「ルドンの黙示」を予習する。(1)劇団アロッタファジャイナ編
お芝居のタイトルは『ルドンの黙示』。
大抵の人が黙示と聞いて心に浮かべるのは、新約聖書のヨハネ黙示録であったり
コッポラ監督の映画「地獄の黙示録」であったりするのではないでしょうか。
「黙示(Apocalypse)」とは、キリスト教において人間の知識を越えた神の啓示のこと。
天地創造や未来の出来事、そして世界の終わりや最後の審判などが語られます。
「ルドン」は主人公の少年の名前ですね。ストーリーの概要を読むと、
ルドンという少年が絶望の縁にいる少女に語る偽りの未来、
それが「ルドンの黙示」ということのようです。
■ストーリー■
(アロッタファジャイナ公式HPより転載)
公式HP:http://www.alotf.com/
世界中を巻き込んだテロリストたちとの全面戦争。
ついに最終兵器が使われ人類滅亡まであと数ヶ月という事態に。
それでも終わらぬ戦争。そんな世界の終わりの野戦病院。
戦争で負傷した少年ルドンは「どうせ世界は終わるんだから」と
自暴自棄な毎日を送っていた。
そんなある日、同じ病室に全身に火傷を負った少女マリコが入院してくる。
生きることに深く絶望するマリコ。
ルドンはマリコを励ますために「希望ある未来」という名の物語を語り始める。
その物語は終わるはずの世界が終わらなかったという、あるはずもない希望の物語。
「大丈夫だよ。人類は滅びない。このひどい戦争でも人類はほろびなかった。
滅びずに生き残った僕たちはまた繁栄の道を歩くんだ」
ルドン少年が少女をはげますために作り出した優しい物語(ウソ)。
だが絶望的となる現実の前に、その希望の物語でさえ、
いつしか悲劇的な展開になっていく。
現実の世界も物語の世界も次第に滅びの道へと進み始める。
すべてが引き返しようのない絶望に包まれる。もはや人類は滅亡するしかないのか。
誰もが希望を捨てようとしていたその時・・・奇跡が・・・起こる!?
「 奇跡を、待て。 」
***
ルドンの黙示、つまりルドンの語る偽りの未来が形を変えて悲劇に向かう。
黙示はどのように変わり、現実の未来はどうなってしまうのか。
このようにおおまかな流れをつかんでおけばお芝居を楽しむ姿勢は整いそうですね。
・・・では、もう少し突っ込んでみましょうか。
ここからは物語を読み解く上でヒントになりそうなことを
私が勝手に引っ張ってきますので、参考になるかどうかは全くもって分かりません(笑)
しかしいろいろな知識を携えて行けば、思わぬ発見に結びつく可能性がありますよね。
まずは、「ルドン」。
ルドンといえば、19世紀のフランスの画家、オディロン・ルドン。
印象派の画家達と同世代であるけれど、その作風はかなり個性的。
閉鎖的で幻想的な世界を描いたその作品達は、幼少期に母に捨てられるという
薄幸の環境で育まれた孤独な精神の表れなのかもしれません。
ルドンの作品を少し見てみましょう。


このような絵を描くルドンと今回のお芝居のルドンの精神世界には
何か共通点があるのでしょうか。・・・それは見てのお楽しみ、ですね。
もう一つ、ルドンと言えば三島由紀夫の『禁色』に出てくるゲイバーの名前。
主人公の悠一は女を愛することの出来ない美青年で、
女性と結婚した後も「ルドン」で美少年達と秋波を交わします。
脚本を書いている松枝佳紀さんが三島文学好きであることを考えると、
「ルドン」という響きの美しさはここからインスパイアされたと考えるのは
結構自然な事かもしれません。
(松枝さんの苗字も、『春の雪』の松枝清顕からかと勝手に解釈(笑))
そして「黙示」。
要約するのが難しい(というか面倒(笑))のでWikipediaから転載します。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%99%E7%A4%BA
「黙示とは秘儀、人間の知識の通常の範囲を超えたところにあるものの啓示である。
神は預言者あるいは聖人を選び、隠された事柄についての教示を与える。
それらの隠された事柄とは人間の経験からは疎遠なものごとであるか、
さもなければ人類史のなかにいまだ起こっていない出来事である。
天界の秘儀の幾つかが、詳細はどうあれ明かされる。
その内容は、神の目的、天使および悪霊の行為と特徴、自然現象の説明、
天地創造および最初期の人類の歴史、ごく近い将来に差し迫った出来事、
とりわけイスラエルの未来に関係のある出来事、世界の終わり、最後の審判、
人類の運命、メシアの再臨、天国と地獄の描写などである。
隠された知恵の啓示は、幻あるいは夢によって与えられる。
啓示を運ぶものとして天使を導入することは、黙示文学の際立った特徴である。
エロヒムは人間に直接語りかけず、その指示は天の使いによる媒介によって
与えられる。この使いが幻視者の導き手となる。
黙示文学の典型的な構成においては、筆者の主要な関心は未来にある。
基本的に黙示とは、通常は明白な宗教的な目的をもった預言者が、
神が人間を扱う方法と神の究極の目的を示すことを意図している。
黙示の質はふたたび神秘的な象徴を絶えず用いることのうちに見いだされる」
まずは、この黙示を物語として楽しむことが一番なのですが
お芝居を観ている間にもし考える余地があるのだったら、
この物語を一つの黙示文学として捉えてみるのもいいかもしれません。
ルドンの黙示ならぬ、「アロッタの黙示」。
この物語で描かれる未来ものものを「黙示」とし、
それを啓示する創造主(=主催・作の松枝さん)の意思を識り、
啓示を運ぶ天使達(=俳優さん初めスタッフの皆様)の業を視る。
黙示録を与えれる人間(=観客)は今を、未来をどう生きるべきなのでしょうか。
・・・そこに起こるはずの奇跡を待ちながら、お芝居を楽しんでみたいと思ってます。
※予習、次回こそ俳優さん編です(^-^;)
柳 浩太郎 / 篠田光亮 / 満島ひかり / 安川結花
川口 覚 / 玉井夕海 / かりん / ナカヤマミチコ
原田健二 / 植木紀世彦 / 三元雅芸
野上智加 / 江口ヒロミ / 岡村麻純 / 立花彩野
新津勇樹 / 乃木太郎 / 峯尾 晶
近石博昭 / 中島康善 / のしほラディン / 山本律磨
青木ナナ / 井川千尋 / 金子優子 / 加藤沙織
角田菜穂 / 吉田佳代 / 藤村あさみ
若宮 亮 / 竹内勇人 / 木田友和
元吉庸泰 / 太田守信 / 磯村智彦
コメント
オーバカナル♪
こんばんわ(^-^)
オーバカナル、はまりすぎです。恋です(笑)
クラシック、大好きですよ!
一番好きなのはショパンのピアノ曲ですが、クラシック全般聴きます♪
オーバカナル、はまりすぎです。恋です(笑)
クラシック、大好きですよ!
一番好きなのはショパンのピアノ曲ですが、クラシック全般聴きます♪
クラシック・・・
おはようございます。私も最近ハマッってます♪
「オル窓」をまたじっくり読むようになってからですね。一番好きなのはベートーベンです(オル窓影響?)
バッハやブラームスも良いです。
私もショパンはよく聴きます、特にバラードの第1番、夜想曲第20番が大好きです。これは映画「戦場のピアニスト」でも弾かれていたので特に思い入れがあります。おススメの曲はありますか〜?質問ばかりですみません。。。
「オル窓」をまたじっくり読むようになってからですね。一番好きなのはベートーベンです(オル窓影響?)
バッハやブラームスも良いです。
私もショパンはよく聴きます、特にバラードの第1番、夜想曲第20番が大好きです。これは映画「戦場のピアニスト」でも弾かれていたので特に思い入れがあります。おススメの曲はありますか〜?質問ばかりですみません。。。
ショパンのバラードでしたら私も1番、そして3番が好きです。
バラードやスケルツォは一曲の中で様々なドラマがあって、
一つの映画を観ているようで素晴らしいと思いますね。
スケルツォは1番と2番が好きです。
でも小曲も非常に好きで、特にマズルカ全般が好きですね。
愛らしい曲ばかりで、全曲好きと言っても過言ではないです(^-^;)
夜想曲では1番、5番、7番、8番。幻想的な曲が好きです。
あとは力強く華麗な「英雄ポロネーズ」も好きですし
なんといっても個人的にショパンの最高傑作と思う「舟歌」。
これ、聴いてみてください!素敵ですよ〜(^o^)
ショパン以外では、モーツァルト、宗教色の強いバッハのオルガン曲や
ポリフォニーなどの合唱曲が好きです。
モーツァルトは隙の全く無い完成された曲ばかりなのでどれもおすすめです。
歌劇「魔笛」や交響曲25番が有名でカコいいです。
そしてなんといっても「レクイエム」ですね。荘厳さがたまらないです!
バッハはインベンションが好きです。これはアニメの「ベルばら」でオスカル様が何曲か弾いてました。
ベートーヴェンですが、「皇帝」を聴くなら是非バックハウスで!
いろいろな人の演奏の「皇帝」を聴きましたが、やはりバックハウスが最高です。
イザークが弾いていると思いながら聴くとなおいいかも♪
交響曲第九番「合唱」も非常に完成度の高い曲で大好きです。
クラシック初心者ですと、以上が多分入りやすいと思いますよ(^o^)
もっと聞き込むようでしたらストラヴィンスキーなどもおすすめしたいです♪
バラードやスケルツォは一曲の中で様々なドラマがあって、
一つの映画を観ているようで素晴らしいと思いますね。
スケルツォは1番と2番が好きです。
でも小曲も非常に好きで、特にマズルカ全般が好きですね。
愛らしい曲ばかりで、全曲好きと言っても過言ではないです(^-^;)
夜想曲では1番、5番、7番、8番。幻想的な曲が好きです。
あとは力強く華麗な「英雄ポロネーズ」も好きですし
なんといっても個人的にショパンの最高傑作と思う「舟歌」。
これ、聴いてみてください!素敵ですよ〜(^o^)
ショパン以外では、モーツァルト、宗教色の強いバッハのオルガン曲や
ポリフォニーなどの合唱曲が好きです。
モーツァルトは隙の全く無い完成された曲ばかりなのでどれもおすすめです。
歌劇「魔笛」や交響曲25番が有名でカコいいです。
そしてなんといっても「レクイエム」ですね。荘厳さがたまらないです!
バッハはインベンションが好きです。これはアニメの「ベルばら」でオスカル様が何曲か弾いてました。
ベートーヴェンですが、「皇帝」を聴くなら是非バックハウスで!
いろいろな人の演奏の「皇帝」を聴きましたが、やはりバックハウスが最高です。
イザークが弾いていると思いながら聴くとなおいいかも♪
交響曲第九番「合唱」も非常に完成度の高い曲で大好きです。
クラシック初心者ですと、以上が多分入りやすいと思いますよ(^o^)
もっと聞き込むようでしたらストラヴィンスキーなどもおすすめしたいです♪
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私はまだ行ってないんですが こちらで画像を度々見ていたらおなか空いてきました〜(もうしっかりお昼は食べてるんですけれど笑)。
また行ったら御報告しますね〜。
クラシックとか聞かれます??