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『ルドンの黙示』感想(3)それぞれの正義
2008-08-30 (Sat) 17:43[ 編集 ]
書き忘れはないかなと思いつつ感想をアップしていたのですがやっぱりありました(汗
というわけでちょっと昨日と被りますが。
とあるキャストの方の言葉から「(今回は)イケメン芝居」という言葉が
出てきましたので、ああ、やっぱり(笑)と。
だっていろいろなタイプのイケメンを網羅しすぎじゃないですか。
女性ファンとしては嬉しい限りですが 笑
そんなイケメン達の中で華麗な花を咲かせてくれた
満島ひかりちゃん・安川結花ちゃんの両天才女優さんですが、
このお二人を見ていたら、マリアとマレアを逆で演じてほしいなとも思いました。
それぞれ当たり役であるけれど、だからこそそれぞれを演じたら
どのように違った魅力で演じてくれるのか。
あと、ちょっと前に蜷川幸雄さん演出の「ガラスの仮面」の告知があったときも
結花ちゃんの北島マヤとひかりちゃんの姫川亜弓が観たいな、と。
特にひかりちゃんだったら二役どちらも合いそうだなと思いました。
・・・・夢は果てしなく続きます。
さて、続きです。
私がいいなと思った役とその俳優さん達を羅列します。
回を追うごとに存在感を増してきたのは、ドレの王の弟・イズワル役の川口覚さん。
一見素朴な外見なのですが、理想を語る心の美しさが目からきらきら溢れていて
実に正義感の強い、誠実な青年を演じてくれました。
独特の清潔感のある役者さんです。
誠実さといえばやはりドレの王と王妃である原田健二さんと岡村麻純さん。
多分、この二人の「正義」が天下をとれば世界は平和になるんだろうなと思います。
しかし非業の死を遂げざるをえなかった二人・・・。
その悲しさや無念さ、ドレの思想のすべてを死体までが物語っていました。
ちなみにお二人とも以前のアロッタのお芝居では
今回とは違いフェロモンたっぷりの演技を見せてくれてます。
とても器用で知性を感じる役者さん、そんなお二人でした。
正義といえば忘れてはいけないのが、カソーミでマレアとリーダーを争った
熱い青年・シアロン。演じるのは肉体派・三元雅芸さんです。
彼の体現した正義は、この物語の中のあらゆる正義の中で
一番私達庶民の価値観に即していると思いました。
天下を取るつもりはない、自分たちの生活を守れればそれでいい、と。
そして追い詰められてかつての仲間達を殺しに行く・・・。
多分、同じ立場だったら誰もがシアロンと同じ行動を取ると思います。
ちょっと「ルドン」から話がそれますが・・・
三元さんはドラマ「ホーリーランド」(2005.4)で吉井という卑怯なヤンキー役を
演じてらっしゃいました。登場人物皆が自分の居場所(聖地=ホーリーランド)を
探しているという〆で終わり、もちろん吉井もそうだったのですが
卑怯すぎるだけにどうしても私は吉井を好きになることが出来ず、
彼のホーリーランドを守る思いがまったく理解できずにいたのです。
しかし、今回舞台上の三元さんを見ていて、
自分達の(一見勝手な)正義を貫くために行動を起すシアロンと
やはり自分の聖地のために(卑怯な)戦いを挑む吉井が重なりました。
これでようやく吉井を理解でき、ホーリーランドも消化出来ました(^-^;)
ちなみに、腹筋が6つに割れていてすごいなと思ったのですが、
実は8個に割れているそうです。(服で隠れてるとか。某女優さん談)
そして肉体派といえば、フジオ役の前島謙一さん。
ストイックなマッチョで、ものすごい勢いで女性にモテそうです。
シオドメが発情するのも納得です(笑)
もちろん肉体だけではありません。純の親友役としての一人芝居は圧巻でした。
その器用さ、迫力。一緒に行った私の連れも絶賛してました。
ちなみに、純と富士雄が待ち合わせていたのは
「廃墟と化しているリゾートホテルの、眺めのいいスイートルーム」です。
女優さんが台詞をトチった回があったそうで、
純と富士雄が単に「リゾートホテルのスイートルーム」で会っていたと
誤解をされたままのお客さんもいるらしいですが
廃墟なのでホテル代は掛かってません・・・怪しい関係でもありません(多分)。
一人芝居というとやはり、純の母・沢田役のナカヤマミチコさん。
ずっと自分の狂気の中で戦い続け、しかしマレアの存在に気づいて救われ、
奇跡を起こして「内なる戦争」を終わらせる様を鬼気迫る表情で熱演されていました。
以前より大分痩せてらっしゃいまして凄みがかなり増していたのですが
病み上がりらしいのでお体がちょっと心配です・・・。
奇跡のラストで印象的だったのは、藤村あさみちゃん。カソーミの女性・サーです。
彼女のブログ、私大好きなんですよ(^-^;)
読むとぽわーんってなっちゃいます。脱力系です(笑)
彼女のブログによると、国の最下層であるカソーミの中でも
更に名前の文字数で階層分けがされていて、
最々下層である彼女は名前が一文字。もとは娼婦なのだそうです。
ラスト、マレア率いるカソーミ・ドレの残党達がゲートから出て行って暗転・終了
なのですが、一番最後に出て行ったのがサーでした。
その後姿には、決してこのままシハージャの支配では終わらせない、
理想である平和な世界を実現するために戦うという決意が表れていました。
ちなみに最後、マレア達の前にルドン(純)が現れて「僕も連れて行って」と
言うシーンは、いろいろな形の正義が語られたこの物語の中でも
やっぱりマレア達の求めた正義が崇高であること、
そして純のように人を信じる心・人を愛する心が必要なのだと
脚本では定義づけていたと私は判断しています。
***
・・・と、特に印象的な役者さん達について書いてみました。
どうしても目立つ役者さんばかりの感想になってしまいますが
他にも沢山、光っていた役者さんはいました。
成長著しいアロッタの未来の看板役者・峯尾晶くん。
(いつか「スノー・グレーズ」を結花ちゃんとペアで再演してほしいです)
真摯な演技をする、きりり眉毛の乃木太郎さん。
我が連れ絶賛・しっかりした台詞回しの植木紀世彦さん。
幻想的で美しい音楽を奏でてくれたPsalmのお二人。ライヴ行きます!
サイドシート席にも大きく深くお辞儀をしてくれた、誠実な印象の木田友和さん。
ブログでスタッフの一人一人にご挨拶をされていた加藤沙織さん。
他、なくてはならない役一つ一つを演じられた皆様。
スタッフの方々も秀逸でした。
アグレッシヴで重厚な音楽で魅了してくれたMOKUさんはじめ、
繊細で切ない映像、絢爛たる衣装、スタイリッシュな髪型、メイクなど
ルドンの世界を作り上げられた方達。
こんなにも夢中になれる素晴らしい舞台を作っていただいたこと、
心からお礼を申し上げます。
皆さん一人一人にご挨拶することはなかなか叶いませんが、
ネットと言う媒体でこうして感想を書くことにより、
私の思いが皆様に少しでも届けばなと思います。
最後に・・・松枝佳紀さんはじめ、劇団アロッタファジャイナの皆様。
アロッタの持つ志の高さ、それを実現しようとする姿勢。
それがより如実に現れた魅力的な舞台をありがとうございました。
舞台が大きくなればなるほど苦労も多くなると思いますが、
アロッタの良さが失われない限り、私はアロッタを応援し続けます。
次の舞台も楽しみにしてますね。
皆様のこれからの益々のご活躍を心よりお祈りします!
2008.8.30 れい@そふぃぶー より。
※当ブログ「『ルドンの黙示』を予習する。」他、アロッタ関係の記事はこちらです
http://reigh23.blog24.fc2.com/blog-category-18.html
※劇団アロッタファジャイナHP
http://www.alotf.com/
※ルドンの黙示BLOG
http://alotf-blog.cocolog-nifty.com/blog/
※「ルドンの黙示DVD」初回限定盤・ご予約承り中!(〜9/20迄)
http://alotf-blog.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/post_64b9.html
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