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池田理代子さんを読み倒す。(9)『沈丁花』

2005-11-11 (Fri) 21:19[ 編集 ]
初期の作品の中では珍しく、少し高い年齢層向けのテーマで描かれた35頁の短篇です。沈丁花のように香る純粋な少女の愛と、移り行く心の変化が綴られた青春の一ページ。昭和46年頃の作品と思われます。

**あらすじ**
第一志望の高校に合格した緋沙子に、家庭教師を務めていた堀が交際を申し込んだ。初めての恋に心を躍らせる緋沙子だが、年上で社会人である彼の過去の恋愛が気になっていた。ある日デート中に雨に降られ、堀の下宿にあがった緋沙子は堀に男女の関係を求められ怖さから拒否をしてしまう。強く緋沙子を愛していることを自覚した堀は、過去に別の女性と同棲していたことを打ち明けた。ショックで堀を拒絶する緋沙子だが、一年後、偶然堀が同棲をしていたというイラストレーター・中尾サチの作品を雑誌で見かけ、彼女に面会を申し込む。「彼が好きなら彼の現在を見てあげて」という中尾。緋沙子が堀の誠意と向かい合おうと決心したとき、彼と交際を始めた頃に咲いていた沈丁花の香りが再び緋沙子を包んで・・・。

清らかな初恋から大人の愛に変化を遂げる少女の心の変遷を描いたみずみずしい作品です。自分と同じように相手にも純潔を求める心、他の女性と愛し合って別れを経たことへの許せない気持ち。そんな幼い少女の恋愛感は美しいものではあるけれど、決して相手に強要できるものではありませんよね。相手の歩んできた歴史をすべて受け入れ、全てを理解し自然に愛する。そんな愛を知った少女は一年前より美しく成長し沈丁花のようにその芳しい香りを放つようになります。美しい物語ですが、個人的には「堀さん余計なこと言わなきゃいいのに」と思いますね(^-^;) 大人になりすぎてしまいました、はい。

沈丁花


※収録本「ウェディング・ドレス/池田理代子全短篇」は現在入手困難ですが、
Amazonで古本が入手できることがあります(^-^)
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